ちなみに西本願寺、専修寺、錦織寺などでは「報恩講」は1月16日です。
親鸞聖人の御生誕になられたのが5月21日で、御遷化になられたのが11月28日と教えているところがありますけど、どういうことなのでしょか。
このことについては以前にも書きました。
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幾たびか お手間かかりし 菊の花(加賀の千代女)
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ついでに…
同じ石川県白山市の人に暁烏敏氏がいますが、暁烏氏の歌碑が自坊の明達寺にあります。
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十億の人に 十億の母あれど
わが母に まさる母あらめやも
「幾たびか お手間かかりし 菊の花」という加賀の千代女の句は、阿弥陀仏に救われた人が、阿弥陀仏や釈尊、七高僧、親鸞聖人そして次第相承の善知識方のご恩を偲んで作ったものです。
また、「菊」を「聞く」に、「花」を「信の花」にかけてあると思われます。
これで題名と内容が結びついたと思いますが、なぜすぐに結びつかないのか考えますと、この句を「単に菊の花の句」あるいは「倫理道徳・人格形成をあらわした句」と思われていたからではないでしょうか。
千代女は「お手間」と「手間」に「お」をつけていますが、ここも大事です。
会社などの組織の上司がなかなかスキルアップしない部下を見て
「『幾たびも 手間のかかりし 菊の花』だなぁ」
などと言っているとすれば、とんでもない間違いです。
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