御和讃を読む その1の補足

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2009/10/07(水)
利他の信楽うるひとは
願に相応するゆゑに
教と仏語にしたがへば
外の雑縁さらになし

(高僧和讃 善導讃 註釈版聖典592頁

この御和讃の意味は以前述べましたが、間違えている人がいるようですので、もう一度説明します。
前の説明とあわせて読んで下さい。

A「利他の信楽うるひとは」
B「願に相応するゆゑに」
C「教と仏語にしたがへば」
D「外の雑縁さらになし」

としますと、この御和讃は、「Aは BとCだから Dである」となっています。

間違っている人は、「AはBだからDである。それはCしたからだ」と屈折した読み方をしています。

「願に相応するゆゑに」は信後であり、「教と仏語にしたがへば」は信前であると別々にとらえているからです。
しかし、素直に読めば「願に相応するゆゑに」と「教と仏語にしたがへば」はいずれも信後なのです。

つまり、
「教」は釈尊の教えであり、それは「阿弥陀仏に帰命せよ」という教え
「仏語」は諸仏の語であり、それは「阿弥陀仏に帰命せよ」という言葉
なのです。
釈尊も諸仏も「一向専念 無量寿仏」を勧めておられるのですから。
これらの「教え」「言葉」にしたがったということは、阿弥陀仏に帰命したことであり、阿弥陀仏の本願に相応したことになります。

このことは、この御和讃のもととなった善導大師の往生礼讃の言葉を読めば分かります。
親鸞聖人は教行信証に引いておられますので、下に示します。
御和讃の内容と直接関わりのない部分も含まれますが、直前の文も書いておきました。
強調されている部分が、御和讃の言葉に当たります。

【原文】
 問うていはく、一切諸仏、三身おなじく証し、悲智果円にしてまた無二なるべし。方にしたがひて一仏を礼念し課称せんに、また生ずることを得べし。なんがゆゑぞ、ひとへに西方を嘆じてもつぱら礼念等を勧むる、なんの義かあるやと。
 答へていはく、諸仏の所証は平等にしてこれ一なれども、もし願行をもつて来し取むるに因縁なきにあらず。しかるに弥陀世尊、もと深重の誓願を発して、光明・名号をもつて十方を摂化したまふ。ただ信心をして求念せしむれば、上一形を尽し、下十声・一声等に至るまで、仏願力をもつて往生を得易し。このゆゑに釈迦および諸仏、勧めて西方に向かふるを別異とすならくのみ。またこれ余仏を称念して障を除き、罪を滅することあたはざるにはあらざるなりと、知るべし。もしよく上のごとく念々相続して、畢命を期とするものは、十即十生、百即百生なり。なにをもつてのゆゑに、外の雑縁なし正念を得たるがゆゑに、仏の本願と相応することを得るがゆゑに、教に違せざるがゆゑに、仏語に随順するがゆゑなり」と。
(教行信証行巻 往生礼讃からの引文 註釈版聖典165頁

【現代語訳】(浄土真宗聖典 現代語版より)
 問うていう。すべての仏がたは法身・報身・応身のさとりの身を得られ、慈悲と智慧とをまどかにそなえておられることにはまったく違いがないはずである。とすると、どの方角の一仏を礼拝し、憶念し、念仏しても、また往生することができるであろう。なぜ、ただひとえに西方浄土のみをほめたたえて、もっぱら弥陀一仏への礼拝や憶念などをお勧めになるのか。どういうわけがあるのでしょうか。
 答えていう。仏がたのさとりそのものは平等で一つであるけれども、もし、その因位の願・行をもって考えてみると、それぞれの因縁の違いがないわけではない。ところで、阿弥陀仏は法蔵菩薩であった因位のときに深重の誓願をおこされ、これを成就して、光明と名号によってすべての世界の衆生を導いて摂め取られるのである。わたしたちはただ信じるばかりで、長い生涯念仏を相続するものから、短命にして十声・一声の念仏しかできないものに至るまで、すべて仏の願力によって、たやすく往生することができる。そこで、釈尊および仏がたは、西方浄土に向かうことをお勧めになるのであり、これを特別の違いとするだけである。これはまた、他の仏がたの名号を称えても罪のさわりを滅することができないというのではないということを、よく知るべきである。もし上に述べたように、命終わるまで念仏を相続するものは、十人であれば十人すべて、百人であれば百人すべて、みな往生することができる。なぜなら、外からのさまざまなさまたげがなく、他力の信心を得るからであり、阿弥陀仏の本願にかなうからであり、釈尊の教えに違わないからであり、仏がたの言葉にしたがうからである。
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