現生十種の益

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2009/12/03(木)
『名號不思議の信心』(加茂仰順師)より

親鸞聖人は現世利益のことをお示しになっていますが、これは一口にいえば正定聚の人となるということであります。つまり、仏の光明が私の心に届かせられ、名号が私の中へ入って下されたのであります。それで、私は仏の光明に摂め取られ、名号を賜って願も行も円になったのですから、お浄土へ参らせて頂くことに定まり、仏になることに決まったわけで、それでこれを正定聚というのであります。そして、その正定聚の中に含まれている内容を取り出してみると、たくさんな利益となります。親鸞聖人はこれを現生十種の益として示されてあります。(教行信証信巻)
(一)冥衆護持の益
(二)至徳具足の益
(三)転悪成善の益
(四)諸仏護念の益
(五)諸仏称讃の益
(六)心光常護の益
(七)心多歓喜の益
(八)知恩報徳の益
(九)常行大悲の益
(十)入正定聚の益
です。
この中で、第十が正定聚に入るということで、これが全体をのべたもので、前の九がその内容としての利益であります。
(中略)
これらの九つはいずれも入正定聚の者の利益であります。この中には、自分に知られることもあり、心やすがたの上にあらわれることもあれば、あらわれないこともあります。すなわち至徳具足の益や、転悪成善の益などは私の心の上にはっきりと見えるようにあらわれることではありませんが、心多歓喜の益や、知恩報徳の益や、常行大悲の益などは、わずかながらでも知らせて頂けるものであります。この現世利益は、世間でよく言われている現世利益とその趣が異なるのは、殊にこうした心多歓喜や、知恩報徳や、常行大悲というようなことがあげられていることであります。つまり、私たちは毎日とかく不平不満で暮らしていますが、これが心多歓喜と転換されるのであります。そうした私たちが、知恩報徳の人とならして頂くということは、大きな変わり方であります。また、すぐに利己的に動こうとする私たちでありますが、それが常行大悲の生活へと転換してまいります。これらのことが、普通よく言われている現世利益とは異なるところであります。今ここでいう現世利益は、信心による人格の変化であります。つまりこのように人格の高められてゆく信心ですから冥衆は護持し、諸仏は護念され給うのであります。


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タグ : 加茂仰順

この記事へのコメント
いつもありがとうございます。
虫垂炎も面白い譬え話で、深く味わわせて頂きましたです。
ブログを日に10回は読ませて頂いています。
更新を毎日楽しみにちょこちょことみています。

新型インフルにはお気をつけて下さいませ。
もう、今年も終わりですね。
昨年の今頃は長者窮子の話なんかを聞いていた頃ですかねえ。

色々ありました。光陰矢の如し。誰も想像しなかった展開の1年でした。

毎日楽しみにありがたく読ませて頂いておりますことだけ、お伝えしときたかったので、コメントしました。
あまり仏法を聞くご縁がございませんので、とてもありがたいことです。
なにやら、色々な事が懐かしく思えてきました。
2009/12/03(木) 23:23 | URL | 最後の学徒(仮) #mapzUf9A[ 編集]
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