「タノムタスケタマヘ」のまとめ

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2010/01/13(水)
さて、これまで「タノムタスケタマヘ」について何回かにわたって、書いてきましたが、まとめたいと思います。

【タノムについて】
基本:「タノム」は請求ではなく、許諾である

1.蓮如上人が『御文章』等に使われている「タノム」は「お願いする」という意味ではない。蓮如上人時代には一般でも「タノム」は「お願いする」という意味では使われていない。

2.では「タノム」は「あてにする」という意味なのかというと、『御文章』に133カ所ある「タノム」のうち、「あてにする」という意味の「タノム」は5カ所であり、それ以外は「よりたのむ(憑託)」「よりかかる」という意味である。別の言葉で言えば、「おまかせする」ということである。
 「あてにする」という意味の「タノム」は、たとえば「かねてたのみおきつる妻子も財宝も」の「タノム」である。ここの「たのむ」を「あてにする」に換えても、「かねてあてにしてきた妻子も財宝も」となり、意味は変わらないが、「おまかせする」に入れ換えると、「かねておまかせしてきた妻子も財宝も」となり、意味が通じない。
 つまり「あてにする」と「おまかせする」では意味が異なる。

3.ところが「おまかせする」といっても、「私がおまかせする」ということになると自力になるが、そういう意味ではない。つまり、「おまかせする」という行為ではなく、「おまかせしている」状態である。

4.「タノム」は南無・帰命の和訓であり、自力ではない。帰命とは「恭順教命」「帰順教命(勅命)」であり、「信順二尊意」である。

5.「タノム」は阿弥陀仏に摂取せられていることをいう。

【タスケタマヘについて】
基本:「タスケタマヘ」は「タノム」と同義である

1.「タスケタマヘ」とだけ聞くと「助けてください」という意味にとるかもしれないが、これは間違い。

2.『御文章』に29カ所ある「タスケタマヘ」はすべて「タノム」と同じ意味で、阿弥陀仏の先手の勅命に対する許諾の意味である。

3.信順無疑の意味である。

タノムタスケタマヘ
基本:同じ意味の言葉をつづけて言われたもの

【タスケタマヘとタノム】
基本:同じ意味の言葉を「と」でつなげて言われたもの

補足:『領解文』(『改悔文』)の「御たすけ候へとたのみまうして候ふ」も同じ意味である。
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この記事へのコメント
連如上人は、なぜこんな誤解されやすい言葉を使われたのでしょうか。
当時の人々は、正しく理解できたのでしょうか。
とても理解できたとは思えません。
何かスッキリしないのは、私だけでしょうか。
2010/01/13(水) 19:33 | URL | #-[ 編集]
 たぶん、当時の人々は理解できたのではないかと思います。

 稲城師も書いておられますように、「たのむ」が「お願いする」という意味でも使われるようになったのは、江戸時代に入ってからだそうです。三業惑乱が江戸時代後期に起きているのもうなずけます。
 「たのめ」とは違いますが、「たまふ」という言葉の意味もいろいろあったり、変化しておりますので(といいますか、今日では使われません)、その点もややこしくなっている要因でしょう。
2010/01/13(水) 20:18 | URL | 近藤智史 #mQop/nM.[ 編集]
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