歎異抄と少しだけ関係ある話

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2009/08/05(水)
私は今年の1月20日に
縁木求魚」と「コペルニクス的転回のすすめ
と題してエントリーを書きました。
「21世紀の浄土真宗を考える会なのに、どうしてこんな記事を書くのだろう。関係ないじゃないか」と思った人も少なくないでしょう。
もう一度読んで頂ければいいのですが、「MENDOU‐KUSAI」と思う人もおられるかもしれませんので、一部を転記します。(表現を少し手直ししています)

↓ココから
過日、とある駅の待合室でテレビを見ていました。
作家の宮城谷昌光氏が語っていました。
後で調べたところ、NHK教育テレビで2008年10月、11月に放送された「NHK 知るを楽しむ 歴史に好奇心 『孟嘗君と戦国時代』」の再放送だったようです。
その時の話は、番組名の孟嘗君のことではなく、宮城谷昌光氏が感動した中国古典のことでした。
氏は「孟子」の「井戸を掘る」「木に縁って魚を求む」のふたつの言葉について説明しておられました。
このうち「井戸を掘る」は福田康夫元首相が明治時代の篤農家であり「聖農」と言われた石川理紀之助の言葉を引用したことで有名ですが、そのさらにルーツは孟子にあります。このことについては、また縁がありましたら後日語るかもしれません。
今日は「木に縁って魚を求む」のお話。
この「縁って」というのは「近づいて」という意味ではなく、「登って」という意味ととる方が適当でしょう。

ある男が一生懸命、木に登っています。どんどん、どんどん登って高い所まで行きました。下にいる友達に
「おーい、ここまで登ったぞぉ」
と叫びます。友達は
「すごいねぇ。ところで君はなぜ木に登っているのかい?」
と尋ねました。すると彼は
「ああ、魚を捕ろうと思っているんだよ。でもなかなか捕れないなぁ。もっと高く登ったら捕れるかもしれないから、もっと登るよ。まあ見ててくれ。」
と言いました。
「……」
(こんな話が「孟子」に出ているわけではありませんよ。分かりやすく言うとこうなるということです。)

創元社の「ことわざ・名言辞典」には「魚をとりたいと思えば、河や海に行くべきであるのに、木によってとろうとするということから、自分の欲することを達し得ない手段をとって、そのことが成功しないことをたとえた句」とあります。
もっと簡単に言うと「方法・手段が間違っていると目的は果たせない」ということですね。
↑ココまで

「縁木求魚」はひとまず置いておきましょう。

1月20日の記事には「コペルニクス的転回のすすめ」については書きませんでした。

「コペルニクス的転回」はドイツの哲学者イマヌエル・カントが言った言葉です。
私は哲学の専門家ではありませんので、いつものごとくウィキペディアから見てみましょう。
元々の意味ではなく、比喩的表現として、
物事の見方が180度変わってしまうような場合にも使われる。(パラダイム転換と同じような意味)
とあります。

・今までは太陽などが動くと思っていたのに、実際は地球が動いていたことが分かった。
・今までは大本営発表が正しいと思っていたのに、うそっぱちだったと分かった。(太平洋戦争時の日本国民)
・今まではオズの魔法使いだと思っていたのに、単なる詐欺師だったと分かった。
・今まではフロンガスは無害かつ利用価値の高い気体だと思っていたのに、オゾン層を破壊し温室効果も高いとんでもない物質だと分かった。
・今までは文化大革命は素晴らしい事業だと思っていたのに、大躍進政策と合わせると10年余りの間に中国の近代化を遅らせるとともに、数千万人が命を失うことになった。(1960年代後半から70年代前半の中国国民)
エトセトラ・エトセトラ・エトセトラ

ありますね、こういうこと。
(物事によっては、しょっちゅうあっては困るのですが・・・)
対象が変わったのではありません。
対象を正しく認識していなかったのです。

ところで、「木に縁って魚を求む」という格言ですが、皆さんはこの言葉の意味を本当に正しく認識しておられますか?
「木に縁って」が手段
「魚を求む」が目的
であり、目的に対して手段が間違っているという意味ですが、そのように使われていますか?
仏法を伝える時には「正しく」なければなりませんので、言葉一つといってもないがしろにはできないでしょう。
間違って使うことによって、「他力の信心」「信楽」をも軽しめることにもなります。
私も自戒していきたいと思います。

さる8月1日、約40年ぶりの復活イベントとして「09年椛の湖フォークジャンボリー」が岐阜県中津川市で行われたとのニュースを見ました。
40年前のフォークジャンボリーの中心人物であったのが岡林信康です。
「コペルニクス的転回のすすめ」 はその岡林信康の歌で、2月5日大いなる遺産のエントリー後半で紹介していますので、関心がある人はもう一度見て下さい。
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