歎異抄第1章を読む 最初の1文

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2009/08/12(水)
弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏申さんとおもひたつこころのおこるとき、すなはち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり。

この文は浄土真宗とはどういう教えなのか。阿弥陀仏の救いとはどういうものなのかを短い言葉で表わされたものです。
第1章の解説は世の中にはいろいろな本がありますし、インターネットでも検索すれば、いくらでも書かれていますので、そちらにお任せしますが、下に述べる浄土真宗の構造を頭に入れて読まれると、理解しやすいと思います。

この文は3つの内容に分けることができます。
①弥陀の誓願不思議にたすけられまゐらせて、往生をばとぐるなりと信じて
②念仏申さんとおもひたつこころのおこる(とき)
③(すなはち)摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり

①が信
②が行
③が得益
です。

第18願の願文にあてはめるならば、
①至心信楽欲生我国
②乃至十念
③若不生者(不取正覚)

真実五願にあてはめるならば、
①第十八願
②第十七願
③第十一願(+第十二願、第十三願)
となります。

現生は正定聚の身となり、当来は阿弥陀仏がつくられた報土に往生し成仏するという結果(得益)に対して、その原因(往因)を教えられたのが「信」と「行」です。
そしてそれは阿弥陀仏の回向の法であること。
往生の正因は信心であること。
これが浄土真宗です。

前にも述べましたが、歎異抄を読み解く言葉は「本願念仏」と「善悪」です。
第1章は「弥陀の救いは死後である」という誤解を正すために書かれたという人もいますが、歎異抄が書かれた当時の異義は
・造悪無碍
・専修賢善
・誓名別執
・知識帰命
などが中心であり、いつ救われるかということは問題になっていませんので、その指摘は的外れでしょう。

そもそも浄土門においては、「平生か臨終か」ということは問題になっても、「平生か死後か」ということはそれほど問題にはなりません。
浄土往生は死後のことなのですから。
死後救われると言うのは当たり前のことなのです。
その死後の救いを否定したり、否定しなくとも軽視するかのような表現は慎むべきでしょう。

問題となるのは、浄土往生の業事が定まるのが平生か臨終かなのです。
親鸞聖人は臨終の善悪によって往生が決まるのではない、平生、聞即信の一念で往生の業事が定まると教えられたのです。
これを平生業成と言われます。

【訂正】
 五願の説明のところで、間違いがありましたので、本文を訂正しました。
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タグ : 歎異抄

この記事へのコメント
大切な点ですので、以下の通り、書き込みさせて頂きます。

> 浄土往生は死後のことなのですから。
> 死後救われると言うのは当たり前のことなのです。
>
往生は死後のこと、と親鸞聖人は説かれてないですよ。
不退失往生は、信心決定のことではありません。



> 問題となるのは、浄土往生の業事が定まるのが平生か臨終かなのです。
> 親鸞聖人は臨終の善悪によって往生が決まるのではない、
> 平生、聞即信の一念で往生の業事が定まると教えられたのです。
> これを平生業成と言われます。
>
往生の業事とは、どういうことをおっしゃっているのでしょうか?



法然上人は、
(1)まず、急ぎ往生を遂げなさい。
(2)その上で、学問をしたり、有縁の方を済度しなさい。
と教えられました。(語燈録、全集等に多々)

往生を遂げる前では、学問も布教も利他も(そうしようとする心や活動が)、
念仏の妨げになるから、と説かれています。(語燈録、全集等に多々)

往生のためには、念仏ひとつ。
そして、教えにかなった念仏は必具三心。
この「必具三心」にクローズアップして説かれたのが親鸞聖人です。

往生を遂げると、いろいろ分かってくるから、と法然上人はおっしゃってますので、
まず、念仏して往生を遂げることが肝要です。

ポイントは、
・畢命を期とす、の「命」は何をさすのか? (肉体ではありません。)
・往生とは、どういうことか?
・なぜ、往生浄土で生死を離れられるのか?
・浄土の真宗は証道今盛なり、の証道とは? (証巻の標挙=難思議往生、それが「今」)
などでしょう。

あと、どうして、間違いを正したい気持ちが起こってくるのか?
これも重要な点です。
このブログでは、間違いの指摘を大きな文字でしてありますが、
法然上人、親鸞聖人は、そうしたことは控えなさい、と教えられています。
2009/09/20(日) 22:02 | URL | はす #tugDRIoI[ 編集]
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